山陰 車中泊旅 再び、の3日目で石見銀山から大山山腹と兵庫の城崎温泉を経由して京都府北部の伊根の舟屋までの様子をお伝えします。
1.1日目 美作(みまさか)へ
(道の駅 宿場町ひらふく)
2.2日目 植田正治写真美術館、石見銀山
(石見銀山公園)
3.3日目 大山、城崎温泉、コウノトリの郷、伊根 ← 本稿
(道の駅 舟屋の里伊根)
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3日目
3-1.大山(だいせん)へ
昨日から大山の山頂は雲に隠れたままですが、前回見た大山の雄姿に惹かれ是非寄ってみたいと思っていました。
自動車専用道路の山陰道を使って名和インターまで行き、そこから大山ナショナルパークセンター前の大駐車場まで一気に登ります。
石見銀山から約130km、2時間半ほど掛かりました。
山頂手前は結構険しい地形ですが、もっと上の駐車場付近はなだらかです。
当日は土曜日で10時前ということもあって、大山ナショナルパークセンター付近には多くの登山者がいました。
大山の人気のほどがうかがえます。
上の写真では、晴れていれば右手の方に大山山頂が見えるはずなのですが・・。
山中を走っていると、何ヶ所かで青みがかった緑の葉に赤い実が生っている低木を見ました。
後で調べてみるとどうも「ミヤマガマズミ」という木のようで、平地ではこの仲間のガマズミを見ますが、これと同じようなタイミングで実がなるとしたら、まだ8月1日なのに既に実が赤くなっているのは珍しいことと思います。
特に雨量の多かった今年の梅雨の影響でしょうか。
3-2.道の駅「大山恵みの里」
大山から下って、これまた山陰道を使って兵庫の城崎温泉に向かいますが、その前に名和インター近くの道の駅「大山恵みの里」で早めの昼食です。
メニューのトップにあった「トロトロ丼」(790円)というのを注文してみました。
ごはんに大量の刻みネギを載せ、さらにその上に、甘辛く煮た豚バラ肉のスライスをネギが見えなくなるくらい敷きつめ、甘辛いタレが掛けられていました。ごはんとネギの間に半熟たまごも挟まっています。
トロトロの名前のとおり豚肉が柔らかく、ネギとの相性はバツグンでした。
3-3.城崎温泉
城崎温泉方面に行く山陰道は各所で道路建設工事が行われていて、その工事が終わって通行可能となった区間が各所にあるものの、その情報はまだカーナビには登録されていません。
そうなると、カーナビが言う方向に行くことができないこともあって、結構神経をすり減らす運転となりました。
何とか15時頃には城崎温泉に到着し、温泉街の奥の方にあるガソリンスタンドに併設された駐車場に車を停めることができました。
その駐車料金は高めでしたが、そこのガソリンが税込み121円と超安値で出発前に満タンにできたので良しとします。
ご存じのように城崎温泉には七つの外湯があって、その外湯を全て回る入浴券というのもあります。その方がお得な値段設定になっていますが、日帰り入浴ではそんなに沢山は回れないので、とりあえず駐車場近くの「まんだら湯」で日帰り入浴しました。
その「まんだら湯」の外観は下の写真のような変わった建物です。でも中はごく普通の銭湯という感じでした。
それぞれの外湯の建物はいずれも変わっていて、それが外湯の特徴になっています。
上の「まんだら湯」のように神社調のものもあれば、例えば城崎温泉発見のきっかけともいわれる「鴻の湯(こうのゆ)」は下のように民芸調と、様々です。
3-4.コウノトリの郷公園
前回の車中泊旅で、城崎温泉手前の田んぼにいた大きな鳥がコウノトリだったというのを確認するために訪れました。
その結果、あの時見たのは確かに放鳥されたコウノトリだと確信しました。
面白いことに、この施設のコウノトリのゲージには屋根がありません。
何時でも外に出られる環境ですが、出ていく気配がなく、却って野生のアオサギが飛来しており、居心地のいい環境になっているようです。
蛇足ですが、このコウノトリの郷公園の駐車場の「コノウトリ本舗」というお店で「コウノトリを育むお米」で作ったというパックごはんを試しに買ってみました。
いつも車中泊で利用しているパックごはんよりおいしいように思えました。
コウノトリの郷公園に行かれることがあれば、一度試してみてください。
3-5.伊根の舟屋
今度は道の駅「舟屋の里伊根」に向けて移動です。
最初地図で見たとき、その道の駅は湾からちょっと離れたところにあって舟屋を見れないのかな、と思っていたら大間違いで、高台にある駐車場から伊根の舟屋群がよく見える、絶妙な場所にありました。
到着したのが19時前で、うまい具合に舟屋に西日が当たった、きれいな写真が撮れました。
下の写真は、夜明け前の対岸の舟屋の様子です。
下の写真は、朝、道の駅から海岸まで下りる階段があることに気づき、出発前に海まで下りて撮ったものです。
海面に殆ど波がなく、海がトロトロとした粘り気のある液体に見えてきます。
この独特な風景は他の地域には見られないので、ずうっと保全されることを願うばかりです。
この朝は最終日でもあり、出発の準備をゆっくりして、 三方五湖経由で帰宅しました。
3-6.今回の旅のまとめ
当初の予定になかった美作で、宮崎駿風のすてきな風景に出会えたのはラッキーでした。またそのような雰囲気で言えば石見銀山の街並み地区もなつかしさを感じるいいところでした。
写真という点では、念願だった植田正治写真美術館に行けたことと、伊根の舟屋で思い通りの写真が撮れて満足しています。
前回の車中泊旅で車中泊仕様への改造に関する問題点をそのブログの中で指摘しました。
今回の車中泊旅では、その対策への効果を確認するとともに、更にその後気付いた改良点についても対応方法を考えてみました。
それら内容と結果については、こちらにまとめましたのでご覧ください。
車中泊旅一覧はこちら。
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