このブログでは、車中泊旅として赤目四十八滝と大台ヶ原の様子をお伝えします。
今回の車中泊旅は車中泊仕様に改造(改装)した新型ステップワゴンRP6の実地テストを兼ねていて、その様子については別にまとめていますので、そちらをご覧下さい。
天気予報が10月19日(水)20日(木)は久しぶりの晴れと、予想していたので新型ステップワゴンRP6で赤目四十八滝と大台ヶ原を回ってきました。
下の地図のようなルートで往復(約360km)してきました。
赤目四十八滝に行くのは初めてです。
一方大台ヶ原には昨年の秋にも行ってますが、今回は前回の大台ヶ原行では行くのを断念した大蛇嵓、シオカラ谷を目指しました。
また、前回と違うのは大台ヶ原近くの源泉かけ流しの「入之波温泉」(しおのはおんせん)に寄ったことです。
1.赤目四十八滝
赤目四十八滝に行くのは初めてで、下の案内図によると一番最後まで行くのは大変そうです。
この後大台ヶ原まで移動することを考えて、途中の百畳岩で折り返すことにしました。
当日(10月19日)はまだ紅葉前ということもあって人出も少なく、上の案内図の「渓谷入口」に最も近い駐車場(500円/日)に停めることができました。
日本サンショウウオセンターで入山料500円を払って、準備が進められていた渓谷ライトアップの様子を見ながら進むと、すぐに小さい滝が続きます。下の写真は3番目の霊蛇滝です。
これを超えると、霊蛇滝の上の不動橋から高さ15mと言われる不動滝が見えます。
入口から10分も歩かないのに、周りは深山幽谷の様子となり、歩道は山から染み出した水で濡れています。
この赤目四十八滝は、周りの山から川に向かって滝が落ちてくるという渓谷ではなく、その渓谷を流れる川「滝川」の名のとおり、川そのものが滝を構成しているのが特徴的です。
従って、上流の滝を見るためには滝の横を上がっていくというか、滝の横の岩の石段を直登する感じで、これが15mほどある滝(例えば不動滝)となると結構ハードです。
とは言え、当然川の流れが穏やかなところもあって、その急な登りと渓流沿いの平坦なコースの組合せが絶妙で飽きさせません。
以下、百畳岩までの様子を連続写真でお見せします。
この千手滝は均整がとれたきれいな滝です。また、これを眺めながら休憩できるイスとテーブル、それに日よけが設置されているのもグッドポイントです。
このあと、この滝の右側の石段を登ります。
殆どの石段には鉄製の手摺が付いているので、それを持てばそれほど危険を感じませんが、「ここは・・」という場所の手摺は、多くの人が握るため表面がツルツルになっていました。
歩道の脇によく似た白い花が咲いていました。
一つ上は花が人の字の形をしたジンジソウ、直ぐ上は大の字の形のダイモンジソウです。
これらはいずれもユキノシタ科の植物なので似ているのは当然ですが、ジンジソウは花の上側の小さい花弁に黄色い点があるのが特徴だそうです。
この布曳滝はすべすべの岩肌に白い布を流したような滝です。これはこれで美しいのですが、この滝の周りの切り立った崖は柱状節理(ちゅうじょうせつり)で構成されていて、それをすべすべにしてしまう水の力とかかった年月に感心します。
ここも滝の横を登るような石段があって、上の写真はその滝を上から見たところです。
百畳岩まで来ましたが、紅葉にはまだ間があるようです。ちょっと休憩して、今回はこの百畳岩で引き返しました。
2.大台ケ原
赤目四十八滝から約2時間で大台ヶ原駐車場に到着しました。
3時過ぎでも駐車場には30台くらいの車があり、そのあと車の数は殆ど減らず、逆に夜中に沢山の車が上がって来る様子でした。
下の写真はビジターセンターの後ろのハウチワカエデの大木で、既に紅葉が始まっていました。
夕食後、寝る準備をしてボンヤリしていると、赤目四十八滝の疲れもあって20時には寝てしまいましたが、夜中に寒さで目が覚め予め寝床に仕込んでおいた電気敷毛布の温度を高めに調節する必要がありました。
翌朝5時頃の室内温度は4℃で、2020年10月17日に阿寒湖近くで車中泊したときと同じくらい冷えてました。
朝食を摂ったあと、6時半に出発し、駐車場から尾鷲辻、牛石ヶ原、大蛇嵓、シャクナゲ坂、シオカラ谷を通って駐車場まで戻るAコース+Bコースを回ってきました。
駐車場には9時半に戻ってきたので、このコースで約3時間かかったことになります。
では、続いてこのコースの紅葉の様子をご覧ください。
駐車場から尾鷲辻までの「中道」は両側に大きな木が生い茂っているので、それを通して紅葉を見る感じです。いろいろな色が見えています。
尾鷲辻から右折して牛石ヶ原の様子ですが、遠くの木々が色付いているのが分かります。
牛石ヶ原を過ぎたあとの林では、木漏れ日に照らされたスギゴケの緑がきれいでした。
スギゴケの近くのハウチワカエデの木ですが、こちらもきれいに紅葉していました。
先のハウチワカエデの近くで頭上に覆いかぶさるシロヤシオの紅葉です。日の光の当たり方も良く、綺麗な色をしていました。目視ではもう少し赤黒い感じです。
上の三つは大蛇嵓の様子です。2枚目は先端まで行っては見たものの下を覗くのが怖くて中途半端な写真になってしまいました。
3枚目が大蛇嵓の右に見えるセイロ嵓ですが、大蛇嵓も横からみるとこのような切り立った崖になっていると思われます。
一旦、道を戻ってシオカラ谷に向かいますが、その道中のシャクナゲ坂は岩が多い上に一歩一歩の高低差が大きく、滑らないように歩くので精一杯でした。
しばらくすると、シオカラ谷の水音が聞こえてきました。
ここで谷底に下りて、汗まみれの顔や首筋を川の水で洗いました。気持ち良かったです。
ここまでの下り坂では2組のハイカーと出会いましたが、ここには3組もいて格好の休憩場所となっているようです。
ここから駐車場に戻るには、下りてきた高さを登ることになります。途中段差が30cmはあろうかと思われるほどの階段があって、これまた苦行の連続です。
その苦しい中でも、上のような光景に出会えたのはラッキーでした。
休み休み道を上がると、「山の家」付近からは駐車場までほぼ平坦な道が続きます。
上の写真を撮った位置でしばらく休憩したあと自分の車に戻りました。
20日は天気が良いこともあって上の写真のとおり駐車場はほぼ満杯状態でした。
このあと、汗で濡れたシャツを着替えるなど出発の準備をして、10時半には駐車場を出発しました。
続いて向かったのは「入之波温泉 山鳩湯」(しおのはおんせん)で、ここは平安時代から知られていたという自噴する温泉(入浴料800円)です。
hpの写真のとおり、湯舟と言わずありとあらゆるところにうす茶色のカルシウム析出物が堆積しています。
ここの露天風呂は少し変わっていて、湯舟からあふれたお湯が排水溝ではなく床に開いた大きな漏斗状の穴の中に落ちて行きます。
また、その穴を通して下の地面が見えていたので、いささか不思議に思い床下を覗いたところ、そのお湯がダム湖までうす茶色の坂道となって流れて落ちていたのには驚かされました。
正に源泉かけ流しです。
お湯の温度も40℃より低い感じで、長湯が可能な温度となっていることもあって、食堂での昼食も含めて一時間半ほど滞在してしまいました。
車中泊旅一覧はこちら。
コメント
コメント一覧 (2件)
一足早い紅葉や美しい渓谷美に自分もハイキングしている気分になりました
大台ヶ原から宮川ダムまで歩いたものです
三重県に18年ほど住んでいましたが、赤目四十八滝のことを初めて知りました。まさに深山幽谷の世界。素晴らしいですね!大台ヶ原は子どもの頃行ったことがあります。美しく紅葉した木々🍁が見事に写し出されていて、もう一度訪れてみたくなりました。