3日目は八郎潟の内側を走って、その後男鹿半島で「なまはげ」の実演を見たあと、武家屋敷で有名な角館、昔の木造校舎が残されている田沢湖畔、それに秋田県由利本荘市の「道の駅おおうち」までの様子をお伝えします。
序章:敦賀港から秋田港
フェリー らいらっく泊
1日目:秋田港、青森県 三内丸山遺跡、八甲田丸、ねぶたの家、弘前城
道の駅 もりた
2日目:岩木山、酸ヶ湯、秋田犬会館、八郎潟の外
五城目城駐車場
3日目:八郎潟の内、男鹿半島、角館、田沢湖 ←本稿
道の駅 おおうち
4日目:鳥海山、山形県 丸池様、玉簾の滝、山居倉庫、土門拳記念館
道の駅 しょうない
5日目:羽黒山、銀山温泉、立石寺(山寺)
道の駅にしかわ
6日目:新潟県 千年鮭 きっかわ、イヨボヤ会館、市島邸、新潟港
フェリー らいらっく泊
1.八郎潟
大きな汽水湖であった八郎潟は戦後まもなくから干拓事業が行われ、1977年に広大な農地(大潟村)に生まれ変わりました。
そこに誕生した大潟村のメインの道路を車で走ると両脇に木々も生え、春は満開の桜並木になるようですが、今の季節(5月11日)はあまり特徴がありません。
ところが途中の太鼓橋のような橋(みゆき橋)から「中央幹線排水路」を見たとき、そのゆったりした流れが日本離れしているのに気が付きました。
更に下流側にもう一つの橋(中央幹線排水路 南橋)があって、そこからの眺めもゆったりして穏やかな気分になります。
直ぐ上の写真のずっと向こうに見えている山が男鹿半島です。
2.なまはげ館
前回の東北車中泊旅では男鹿半島の海岸線を走ったので、今回は山中にある「なまはげ館」に行ってみました。
男鹿半島のいろんな「なまはげ」がこの「なまはげ館」に展示されていますが、やはりメインは「なまはげの実演」を見ることができる点でしょう。
舞台となる藁ぶきの農家風の家には囲炉裏や煤けた板戸など雰囲気を盛り上げる設定がされ、観光客はその奥の和室でそこの家主からなまはげの由来やこれから上演する内容の説明を聞きます。
しばらくして先導者の後になまはげが家に入ってきて「なまけものはいねーかー。」とか言いながら板戸を叩きながらを家の中を回ります。
説明は聞いていたものの、一緒に見ていた中学修学旅行生から悲鳴が出るくらい迫力満点です。
家主がなまはげを接待して落ち着かせようとしますが、なまはげはこの家にいる子供(出かけている設定)の悪行を指摘し改心を迫ります。
「お前んとこの孫は、この「なまはげ台帳」によると勉強もしないでゲームばっかりやっている。どうなんだ。」と見ている中学生向けのアドリブを効かせ笑いを誘っていました。
一般的にはこうした風習は映像を流しておしまいの場合が多い中、このように実演で見られるのは貴重と思います。
「なまはげ」の起源には幾つかの説があることが館内に掲示されていましたが、自分としてはこの異邦人(ロシア人)説がしっくりくるように思います。
なお、「なまはげ」という言葉の由来は「なま」という怠け者の象徴を「剥ぐ」というところから来ているとの説明で、一日中囲炉裏に当たって自堕落にしていると熱で手に赤い斑点が出るそうで、その斑点が「なま」だそうです。(ひょっとすると「なむ」と言っていたかも。)
3.角館、田沢湖畔の木造校舎
山を下りて、海岸近くからは自動車専用道路(秋田外環状道路、国道46号線)で角館に短時間で移動できました。
この角館には2019年10月の秋にも来ていて、今回は季節も時間も違うのでかなり様子が違っていますが、懐かしい感じがします。
下は2019年の時の様子です。
このあと、ちょっとモダンな河原田家を見学し、展示室では本物の鎧兜を見ました。
案内地図を見ると、街の南側に「かくのだて温泉」というのがあります。今回は時間的余裕もあり、歩き回って汗ばんでいたこともあって利用してみました。
この温泉は街中にあるにもかかわらず「源泉かけ流し」で、ちょっとレトロな風呂場も感じ良かったです。
ここで地元のおじいさんに「これからどこへ?」と聞かれたので「田沢湖畔の古い小学校を見に行く。」と答えると、「いいとこだよ。」とのことでした。
その後その小学校、思い出の潟分校(元 田沢湖町立生保内小学校潟分校)行ってみると、校舎はしっかり保存され運動場を含め今はイベント会場などに利用されているようです。
ここの管理人さんも気さくな人で、車中泊旅をしていて明日は鳥海山に行くというと、鳥海山に近い道の駅 おおうちを勧められました。
着いてみると、この道の駅はJRの駅や入浴施設などの複合施設の一つになっていました。
それに意外にも通勤通学で利用する人が多いようで、列車が到着する度に駐車車両が少なくなっていきました。
夜中に列車が通ることは無く、静かな道の駅でした。
翌日の車中泊旅4日目の様子はこちら。
これまでの車中泊旅一覧はこちら。
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