夏の間は車中泊を控えていましたが、ようやく秋らしさが感じられる季節となり、徳島県の剣山(つるぎさん)へ車中泊仕様に改造したステップワゴンで2023年10月1日~2日の一泊二日で行ってきました。
下は今回の行程図ですが、二日目は仁淀ブルーを見るつもりで途中まで移動したものの翌日は曇りのようなので、途中で引き返しました。
1.前日
このところなかなか天候が安定せず、この一週間前にも剣山の晴れ予想が実際は雨となってしまいました。
そんなこともあり今回は出発の前日(10月1日)の午後まで天気予報を見ながらの判断となりました。
徳島自動道を西進しているときに下の写真のように進行方向(西側)に夕焼けが現れ、これで翌日の晴れが確信できました。
このあと美馬インターから国道(酷道)438号線を劒神社(つるぎじんじゃ)の駐車場に向かって南下し、19時前には到着しました。
その駐車場には既に30台ほどが駐車していて、多くの方が明日の晴れを期待して集まっているようです。
2.二日目・登りの様子
翌朝は5時前に起床し、朝食を摂り登山の準備をして駐車場を6時過ぎに出発し、下の案内図の左下にある劒神社の境内横から登山道に入ります。
因みに途中まで行ける登山リフトは9時からの営業です。
登山道に入口に設置されている大きな温度計は11℃を示していました。
このあたりで標高1400mですので、そんなものかも知れませんが最近まで残暑に参っていたのでこの温度はちょっと驚きです。
登山道はよく手入れされていて不安はありません。
ただ途中で2頭の鹿を見ましたし、大きな倒木があったりで都市近郊の山とは違ってちょっと緊張します。
下の写真は劒神社からリフト降り場の西島駅までの登山道で見た花々です。
西島駅を過ぎると視界が広がって遠くまで見通せるはずですが、空は晴れているものの北側から雲が次々に押し寄せ、下の写真も下の方に徳島市内に続く国道439号線が辛うじて見えている感じです。
下は西島駅近くで見たトリカブトです。独特の色と形をしています。
途中の「刀掛の松」から頂上にある青い屋根の雲海荘がちょっとの間見えました。
刀掛の松から更に登ると、木の幹に貼り付いた苔の胞子のうに水滴が付いて輝いているのを見ました。
直前まで雲(霧)に晒されていたと思われます。
3.頂上の様子
ちょうど2時間かかって登山道を登り切りました。
そこには剣山頂上ヒュッテと剣山本宮宝蔵石神社があり、それらを背にすると正面北側には下の銘板のような視界が広がっているはずですが、雲が掛かって何も見えません。
ヒュッテの入り口の温度計は5℃を示していました。
この頂上ヒュッテと剣山本宮宝蔵石神社の間の階段を登ると、いよいよ360度が見渡せる剣山頂上です。
上の案内図では木道が茶色で示されています。
その途中途中の見晴らしの良い場所にテラスと呼ばれる舞台のようなものがあります。
では順番にその眺めを見てみましょう。
最初は案内図の左にある東テラスからの様子です。
このように良く晴れていますが、風が強くて着ていたフリースではダメで、事前に準備していたダウンジャケットを羽織って何とか寒さ対策ができました。
5℃でかつ強風でとても寒いです。
続いて、よく手入れされた木道を進んで頂上に向かいます。
この頂上からから隣の峰の次郎笈(じろうぎゅう)方向に進んだ木道の先端で撮ったのが下の次郎笈の写真です。
また、ここから後ろの三角点を始点にしてぐるっと360°周りを撮ったのが下の動画で、ちょうど中間付近で緑の次郎笈が写っています。
次郎笈の標高は剣山(1955m)より少し低くて、1930mだそうです。
続いて、木道を西テラスの方向に移動しました。その時の北側の様子や振り返って次郎笈方向を撮ったのが下の写真です。
もう9時過ぎですが、まだ北側の雲が取れません。
西テラスから見た次郎笈方向の様子です。
上の写真の人が立っている所(左端)が先ほどの動画を撮った付近です。
この西テラスから雲海荘方面に移動している際に、ちょうど向かい側の木道を歩く二人を撮ったのが下の写真でちょっと面白い図柄になったと思います。
合わせて木道がしっかり整備されているのが分かります。
雲海荘を過ぎて、剣山本宮宝蔵石神社の御神体(宝蔵石)まで戻ってきました。
右に見える赤い屋根が登山道を登り切ったところにあった山頂ヒュッテです。
4.下山
剣山本宮宝蔵石神社の前を元来た道を戻りますが、途中で大劒神社(おおつるぎじんじゃ)の方向に道を替えました。
下の写真は、その途中の様子です。
この巨石の下側に大劒神社があり、そこに置かれたベンチでしばし西側の山々を見ながら休憩しました。
この後、通常は案内図の紺色のルートで西島駅に直接向かいますが、この神社から少し下ったところに名水百選の御神水があるので、そちらの黄色のルートを回って西島駅を目指すことにしました。
大劒神社の巨石は石灰岩で、この近くの道はずっと下の写真のように石灰岩のガラ場が続きます。
しばらく歩くと西島駅が見えてきます。結構歩き回って疲れたので、ここからは観光登山リフト(片道¥1,050)で下りることにしました。
この西島駅までで、登山開始から5時間近く経っていました。
下はリフトに乗っているときに撮った写真です。この頃になって北側の雲が取れました。
この写真では分かりませんがリフトの周りにはいろいろな花が植栽されており、それぞれの季節に楽しめるようになっています。
今はリンドウが沢山咲いていました。
5.モンベルアウトドアヴィレッジ本山 ビジターセンター
下山したあとは仁淀ブルーで知られる仁淀川方面に車を走らせ、途中の「モンベルアウトドアヴィレッジ本山 ビジターセンター」内にある「土佐れいほくの湯」で日帰り入浴しました。
「土佐れいほくの湯」は上の写真の左側の施設で、直接行ってもドアに鍵がかかっていて入れません。
実は、その右隣のビジターセンターのカウンターで日帰り入浴したいと言って料金(¥550)を払うと、先ほどのドアを開錠するカードキーとロッカーキーを渡してもらえるという仕組みです。
アウトドアライフを楽しんだ後に汗を流すための施設ということであり、ちょうど今回の自分のような人向けということでしょう。
近くに行ったら寄ってみるといいと思います。
この後、仁淀町の翌日の天気を調べると「曇り」とのことで、仁淀ブルーは期待できそうに無いので、今回はあきらめてこのまま家に帰ることにしました。
これまでの車中泊旅一覧はこちら。
コメント
コメント一覧 (1件)
四国には1900m以上の山々があるのですね。平地の大塚国際美術館とか、金比羅さんしか行ったことがなかったので、目からウロコでした。 強風の時の低体温症には気をつけてね。