新型ステップワゴンで体が楽な車中泊

ホンダのステップワゴン エアー5BA-RP6(2022年5月下旬発売モデル)を入手したので、体が楽に車中泊ができるよう、これまでの考え方と経験を活かしこれを車中泊仕様に改装する様子をお伝えします。

その改装(改造)内容は以下のとおりです。

1.ステップワゴンの選択の理由と改装のアウトライン ←本稿

2.自作の水平ベッド

3.机の取り付け

4.カーテン、シェード(目隠し)、照明

5.換気扇

6.車中泊後の気付きと改良点

  

1-1.何故ステップワゴンか(N-VANをやめた理由)。

このサイトで「N-VANで体が楽な車中泊」シリーズをご覧頂いた方には、これまでN-VANで快適に車中泊していたのに何故?、と思われたと思います。

N-VANでの車中泊に関しては大きな問題もなく、天井の高さを利用し、自作ベッドと自作の机を導入し折りたたみイスを使って快適に過ごせたと今も思っています。

N-VANの車中泊仕様

ただ、このブログは自家用車を普段使いしながら、必要なときに簡単に車中泊仕様に変更し車中泊旅をし、家に戻れば直ぐに普段使いに戻すということで改装(改造)をし、その様子をまとめています。

普段使いというのは、ときには家族も乗るということですが、近場の移動には全く問題ないものの妻と一緒に信州まで一泊二日(宿はAirbnbを利用)で行った際に、妻から「疲れる。」と言われてしまいました。

車の性格上、N-VANの助手席は快適さに欠けることは知られていますが、さすがに片道300kmは辛かったようです。

あるときN-VANの定期点検でディーラーを訪れた際にステップワゴンエアーが展示されていました。
新型ステップワゴンのPRポイントを聞いて、後日妻と試乗させてもらったところ、クッション性など妻にも好評で、走行音も静か、高い天井、充分な室内長、それに7人乗りのキャプテンシートならN-VANのように一人分の自作ベットと、3列目シートを収納すれば机も置けそうなので、話しを進めて8月末に納車になりました。

フィヨルドミスト・パールを選択

昨今の中古車市場の活況や、黄色のN-VAN +STYLE FUN・ターボは人気車種ということで下取り価格が高かったのも背中を押してくれました。

今回選択したステップワゴン エアーはガソリン車ですが、これ以外にハイブリット車もラインナップされていてyoutubeなどではそちらの方が高評価です。
しかし、ガソリン車より高価格であり、ギアチェンジをセレクトレバーではなく、ボタンで行う点に不安があって、使い慣れたセレクトレバーのガソリン車を選択しました。

  

1-2.改装のアウトライン

アウトバックN-VANとこれまで車中泊仕様への改装を手がけましたが、自分としてはN-VANの車中泊仕様の完成度が高かったので、N-VANと同じ考え方で改装を行うことにしました。

また、N-VANで使用した机部材などがこのステップワゴンでも利用できることが分かりました。

 

a)水平なベッド

助手席を前にずらすと、助手席の背面からリアゲートまで2,100mmほどあります。
天井の高さは運転席後ろで約1380mm、床下に収納後の3列目シートのところで約1300mmです。
因みにN-VANの荷室の天井の高さは1365mmで、ステップワゴンの天井の高さは、これまでの実績から車中泊には十分な高さと言えます。

2列目シートを利用しようと背もたれを倒すと、180°まで倒れ結構ベッドのようになりますが、ただ背もたれと座面の段差が大きく、またそのままではベッドとしては長さが不十分です。

3列目シートと2列目シートを全て倒して一つの床のようにする方法もありますが、シートの凹凸を段ボールやクッションなどでその都度修正するのは大変です。

また、今回のステップワゴンは3列目シートが高く(シアターレイアウト)なっているので、下手をすると後方から前方に下がったような寝床になる可能性があり、短期間であっても傾斜のあるところで寝るのはつらいと思います。

そこで、今回は倒した2列目シートの上に自作の木枠(後述)を乗せ、その木枠を水平に保持し、その上にベッドを作っていくことにしました。

  

b)机

机を置くこともN-VANで拘った一つです。
ベッドに腰を掛けて行う出発準備のような軽作業とは別に、気合を入れて何かを行うとき(PC作業、食事)は、しっかりしたイスに座って広い机(テーブル)で行いたいと考えていたからです。

車中泊したことがある人ならモノ置き場所があると車内整理がし易くなるという経験があると思いますが、その広い机がその役割を果たしてくれ、これも快適な車中泊の理由と思っています。

詳しくは後程書きますが、N-VANで使っていた机部材を少し修正し、更に脚を追加するだけで、このステップワゴンにも机を設置できました。

前のN-VANでは寝るときはこの机を天井方向に移動させる必要がありましたが、このステップワゴンは前後方向に余裕があるので、机をそのままにして寝ることができます。

 

c)カーテン、シェード(目隠し)、照明、換気扇

これも後程詳しく書きますが、アウトバックとN-VANで培ってきた方法を応用して、ステップワゴンの各部分のサイズに合わせてリニューアルしました。

シェード(目隠し)については、レジャーマットで簡単に作製しました。

  

このような一連の部材は普段どうしているかというと、下のように床下に収納した3列目のシートの上に積み重ねていて、いつでも車中泊仕様に変更できるようにしています。

普段使いのときの収納状態

7人が同時に乗車することは殆ど無いので、普段は4人席としておいて、更に3列目の机はそのままにしています。
その3列目のシートの上(机の下)に、滑り防止マットを随所に使いながらベニヤ板2枚を置いた上に二つ折の木枠を置き、更にそれ以外の細かいものをその上に置いています。

黄土色の箱の中にはキルティングラグや枕、電気敷毛布、プラ束が入っていて、折りたたみイスは(見えてませんが)キャンプマットやインフレーターマットの下にあります。

それぞれを拘束しないこの状態で車を運転していても、滑り防止マットの効果か、モノがぶつかったり動いてうるさいということはありません。

ここにないポータブルバッテリーやクーラーボックス、カーテン、寝袋等は出発時に持ち込みます。

 

1-3.まとめ

車中泊用としては問題の無かったN-VANですが、家族と一緒の遠出には不向き、という問題はこのステップワゴンで解消されました。

同時に、前後方向に余裕ができたので、N-VANに比べて車内での自由度が向上しています。

この後、これまでに培った方法でステップワゴンを車中泊仕様にする様子をまとめて行きます。

次に自作の水平ベッドについてまとめましたので、続いてご覧ください。

 

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   ステップワゴンで西日本の旅 七泊八日

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