下の№1~№5の項目に従って新型ステップワゴン RP6を車中泊仕様にする方法を説明してきました。
ここではその車中泊用に改装したステップワゴンを使って、大台ヶ原山上まで片道約180kmを走ったときの様子や、山上駐車場で車中泊したときの気付きなどをまとめています。
今回、大台ヶ原山上は室内で4℃まで下がる過酷な車中泊となりましたが、これまでの経験もあって問題なく過ごすことができました。
6.車中泊後の気付きと改良点 ←本稿
6-1.行程
初日(10月19日)は次のようなルートで「赤目四十八滝」経由で大台ヶ原まで行き(片道約180km)、山上の駐車場で車中泊しました。
(それぞれの景勝地の内容は別途「2022年10月 赤目四十八滝と大台ヶ原」として報告しています。)
6-2.出発前の準備
車中泊に備えて以下の改装を施して出発しましたが、走行中にガタついたり異音が出たりということは全くなく、改装が上手く行っていることが分かりました。
それ以外に、持って行ったものは以下のとおりです。
窓用シェード、ポータブル電源(2個)、モバイル電源(3個)、防寒具+下着(ダウンジャケット、オーバーズボン、替え下着)、寝袋、食料(レトルト食品、サトウのごはん3食分)、ヒートパック、水(2L+500ml)、折り畳みイス、キャラバンシューズ+厚手の靴下、カメラバッグ。
この中で、衣類と食品、ヒートパックはそれぞれソフトボックスに入れて助手席に置きました。
それ以外ではポータブル電源は机の下に、小物類はベッド下のボックスに、イスは机の脚に立て掛け面ファスナーで固定し、キャラバンシューズは助手席の足下に、カメラバッグは2列目シートの上に置きました。
6-3.ベッド
10月19日の予報では平地で10℃くらいまで冷えるとのこと。すると標高1570mの大台ヶ原駐車場では0℃近くまで冷え込むと思われ、ベッドには電気敷毛布の準備をしていきました。
実際、朝6時頃の室内温度は4℃しかなく、電気敷毛布は大正解でした。
また、就寝中もベッドがきしむとかグラつくというようなことはなく、木枠の強度、木枠のロープラチェットによる固定、プラ束によるベッドの水平維持、のどれも問題なかったと言えます。
6-4.机
先に書いたように、走行中にガタつき音がしたり、机が前方に倒れることは一切ありませんでした。
ただ、帰宅後に確認すると、机の端(カグスベールシートを貼ったところ)が当たっている壁のシボが擦れて少しテカっていたので、今後フェルトのテープを貼って様子をみるつもりです。
6-5.カーテン
走行中の振動等で突っ張り棒が外れることはありませんでした。
また、カーテンとBピラーのすき間から光が漏れる問題は、当初ダブルクリップ使用を考えたものの、カーテンの端をBピラーの天井とプラスチック部品のすき間に爪で押し込むだけで良いことも分かりました。
(一つ上の写真のカーテン該当部分参照)
更に、カーテン取り付けのための木の棒を前後のアシストグリップに固定していますが、これも湯上りのタオルや汗で濡れたシャツを掛けるのに大いに役立ちました。
6-6.照明
照明を取り付けるのに、前に予告したとおりアルミの針金を手で曲げて、下の写真のちょっと無骨なものを作ってみました。
これでも走行中に照明が外れたりガタついたりすることもなく、壁のパーツも変形しませんでした。
走行中にこの照明はバックミラーには写りますが、運転に支障はありません。
合わせて周りをもう少し明るくするためにシェード(笠)を少しカットしてみたのが、上の写真です。
下の最初のものと比べて作業し易くなったと思います。
6-7.換気扇
今回換気扇を窓に取り付けたものの、外があまりにも寒かったので稼働させていません。
なお、スライドドアへの取り付けは簡単で問題ありませんでした。
6-8.まとめ
以上のように、今回車中泊用に準備した内容は概ね問題ない結果となりました。
少々見直しが必要だったのが、机の端が壁に当たる部分にフェルトのテープを適用してみるくらいです。
前のN-VANと比べると、寝る前に机を棚として天井近くに移動する必要がなく、広い机が常時モノ置きとして使える点が優れていると言えます。
また、N-VANに比べ前後が長くなっている分、余裕があって快適に過ごすことができました。また、寒い時期には電気敷毛布が必須であることも再認識しました。
2022年10月 赤目四十八滝と大台ヶ原
2022年11月 西日本の旅
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