体が楽な車中泊 / N-VANに床板の導入と自作ベッドの設置

前回は、N-VANを選択した理由と改装(改造)のアウトラインを説明しました。

ここでは、快適な車中泊の基礎となる「ベッド」と、「床」について説明します。

1.N-VAN選択の理由と改装のアウトライン

2.床板の導入と自作ベッド ←本稿

3.机(棚)の自作

4.照明、換気扇、カーテン、サンシェード(目隠し)

5.小モノ収納について

6.車中泊後の気付きと改良点

  → 世界遺産の石見銀山 N-VAN車中泊旅

  

2-1.床板の導入

普通、部屋の床は真っ平ですが、N-VANの床は部屋の床とは異なりN-VANの後席が床に沈み込んだあと、その背面と床との境目にどうしても溝が存在し、加えてその床と一体化した後席の背面部分は、補強の観点からか凹凸があって、完全フラットとは言えません。

また、床の角や端には大型荷物を固定するためのタイダウンフックと呼ばれるU字の鉄製フックが沈み込むように複数設けられいて、フックの頭は床と面一になっていますが、その沈み込みの穴の斜面が広くて、どうしてもフラットという感じではありません。

これらの問題を解決するものとして、敷くことで床を真っ平にして、タイダウンフックはそのまま使用可能、と言ういいとこ取りをした市販の床板(フロアーパネル)を使うことにしました。

タイダウンフックは床板の厚さ分だけ更に沈み込むので、タイダウンフックにはそれぞれカラビナを取り付け、使い易くしています。

その床板(フロアーパネル)の詳細情報や、レビューは下のサイトをご覧ください。

購入したのは、フルバージョンの3ピースタイプです。
但し今回の改装では助手席用の部材は使っていません。

床板の厚さは12mmあり、板同士の接合は取り外し自在のダボ継ぎで行われ、そのつなぎ目には殆どすき間がありません。

従って木製の折りたたみイスを使っても脚が引っかかることもなく、イスを自由に動かせ、脚の跡も残りません。

そこが、元の床の凹凸の影響を受けるカーペットタイプの床材との違いです。

ただ、表面が白樺の白木のため、汚れが付かないようにとの思いから蜜蝋ワックスを擦り込んでいます。

この床板は採寸がしっかりされており、置くだけで使えますが、ズレ防止の意味で、床板と運転席の脚のすき間にゴム板を噛ませました。

  

2-2.自作ベッド

床がしっかりしたので、次のようにコンテナーを並べて、その上にベニヤ板を乗せるという簡単な方法でベッドを自作しました。

助手席の背もたれを倒すと、その背面は水平になります。うまいことに、その高さが前から使っていたクーラーボックスの高さ(33cm)とほぼ同じです。

そこで、これまた高さが同じである高強度のプラスチックコンテナー(#75,#45の2種)を購入し、並べたのが上の2つの写真です。

厳密にいうと、床板の厚みだけ荷室側が高くなるので、助手席の上に薄いクッション一枚(黒色)を置いて高さを調節しています。(一つ上の写真)

次に、この上に以前使用していたベニヤ板(900×620×5mm)2枚を長手方向に並べたのが下の写真です。

但し、運転席のひじ掛けが助手席側に飛び出ているので、ベニヤ板のその部分は凹部加工しました。

これで、ベッドの基本形は完成です。

また、移動中にコンテナーやクーラーボックスがズレないように床板との間にスベリ止めマットを敷いてあります。
(但し、このマットは後々取りのぞきます。)

このベニヤ板の上には、前のブログで書いたように、キャンプマットとキルティングラグを敷き、冬場は電気敷毛布も追加することで快適なベッドができあがりました。

キャンプマットも運転席のひじ掛けが当たる部分は凹部加工(ハサミでカット)しました。

ここで使用しているベニヤ板は以前のものであり、従って前の車のベッドと幅方向はさほど変わらず、却って長さ方向には余裕があります。
強いて言うと、運転席のひじ掛けのところが10cmほど狭くなりました。

前の車のベッドより良くなった点が3つあります。

一つ目は天井が高い点です。これがN-VAN選択の最大のポイントです。
ここに座っても頭の上に大きな空間があって圧迫感がなく、前かがみながらも立ってズボンを穿き替えられます。
以前の車(アウトバック)では、ベッドに座った状態で背筋を伸ばすと頭が天井に着いていました。

二つ目は、ベッドが完全にフラットになったということです。
以前の車では、頭の方が若干持ち上がっていました。

三つ目は、出発前にこのベッドを作っておくと、運転で疲れてちょっと横になりたいときに運転席で靴を脱いでそのまま車内を移動してベッドで仮眠できる点です。
これは特に雨のときに助かります

    

続いて、車の中でPC作業をしたり、食事をしたりするための自作の机(棚)について説明します。

  

3.机(棚)の自作 ←次の話題です。

  

 世界遺産の石見銀山 N-VAN車中泊旅

  

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